20代の8割超「転職考えた」 仕事でミス、無駄な業務、理不尽な上司…「やる気」出ず

    新型コロナウイルス禍を機に場所を問わないテレワークが普及し、働き方にも変化が生まれているが、どんなに社会が変容しても、働く人の悩みは昔も今もさして変わらないのかもしれない。転職を考えたことがある20代は8割超に上ることが、求人情報サイトを運営するビズヒッツ(三重県)の調査で分かった。仕事のやる気が出ないときがあると答えた人も9割に達した。職場で理不尽さや不公平さを感じたときにやる気を失い、転職を意識してしまう人が少なくないようだ。

    転職を考えたことがある20代は8割超に上る(Getty Images)※画像はイメージです
    転職を考えたことがある20代は8割超に上る(Getty Images)※画像はイメージです

    調査は昨年12月23日から今年1月5日にかけて20代の働く男女500人を対象に実施。それによると、仕事のやる気が出ないという経験をした人は91.0%。どんなときにやる気が出ないかとの質問(複数回答)では、トップが「体調が悪い」(100人)で、「仕事がうまく進まない」(81人)、「やりたくない仕事をしている」(76人)、「怒られた」(62人)」、「人間関係に問題がある」(60人)が続いた。

    (ビズヒッツ調べ)
    (ビズヒッツ調べ)

    「仕事で大きなミスをしたとき」(28歳男性)や「無駄な仕事をやっているなと思ったとき」(29歳女性)、「上司やお客さんに理不尽な怒られ方をしたとき」(29歳 女性)などにやる気を失ってしまうことがうかがえる。「上司と合わない」という意見も目立ち、人間関係が悪化することで、「質問をしにくい」「報連相(報告・連絡・相談)がうまくいかない」といった弊害も生じてしまうようだ。

    一方、若手の20代は人間関係や待遇がよければ仕事へのモチベーションを維持できることも分かった。どのような環境・条件ならやる気が出るかとの質問では、「人間関係がいい」(184人)が最も多く、次いで「満足できる収入」(127人)、「忙しすぎない」(70人)、「快適なオフィス」(60人)などとなっている。認めてくれる上司や仲間の存在が大きいといえそうだ。

    転職を考えたことがある人は84.4%だった。ビズヒッツは「やる気がでないからといってすぐに転職するのは早計。人間関係や担当業務は異動で変わる可能性があり、経験を積めば失敗やミスも減らせるはず」と指摘しつつ、「やる気が出ない原因がどうしても改善されない、個人の努力では状況を改善しようがないといった場合には、転職も視野に入ってくるだろう」としている。


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