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「エスカレーター歩かない」条例、PRに懸命 埼玉

エスカレーターでの事故を防ぐため、立ち止まって乗るよう利用者に努力義務を課した埼玉県の条例が、来月で施行から半年を迎える。全国初の条例として注目を集めたものの、県は十分に浸透が進んでいないとみており、PRに懸命だ。エスカレーターの左右どちらかを歩く人向け、残る一方を立ち止まる人向けとする長年の慣習に一石を投じる施策とあって、根づかせることは容易ではない。

エスカレーターに立ち止まって乗るよう呼び掛けるチラシを配る埼玉県の大野元裕知事=8日午前、さいたま市浦和区のJR浦和駅(中村智隆撮影)
エスカレーターに立ち止まって乗るよう呼び掛けるチラシを配る埼玉県の大野元裕知事=8日午前、さいたま市浦和区のJR浦和駅(中村智隆撮影)

大野元裕知事は8日朝、JR浦和駅(さいたま市浦和区)で、条例の内容などを記したチラシを配る活動に臨んだ。通勤中の駅利用者らに対し、「エスカレーターで立ち止まらない人がいて危険な思いをした」との声が条例ができた後も寄せられていると説明した上で「両側で立ち止まって利用してほしい」と訴えた。

条例は、立ち止まった状態でのエスカレーター利用を求めるとともに、管理者に対し適切な利用方法の周知徹底を要請する内容だ。条例化の背景には、エスカレーターでの転倒事故などが後を絶たないことへの問題意識があった。

ただし、罰則がないことから有名無実化する可能性も否定できない。県幹部の一人は、条例施行後の状況について「商業施設のエスカレーターで歩く人は減ってきているが、駅では乗り換え時などにいまだに歩いている人が多い」と嘆く。

条例の周知のため、県は街頭での呼び掛けに加え、「埼玉戦士さいたぁマン」ら県内のPRキャラクターが条例について説明する動画を配信しているほか、事業者に対しキャンペーン用のぼりを貸し出すなどの取り組みを行っている。今後は鉄道事業者と連携した対策を模索する方針だ。

大野知事は8日朝の活動後、記者団に「モラルの問題だ。地道にやるしかない」と話し、腰を据えて周知を図る姿勢を強調した。(中村智隆)


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