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液化水素の供給網確立へ 運搬船実験、原油高騰で注目

川崎重工業や岩谷産業など7社が共同で実施している、日本とオーストラリア間で液化水素を運搬する実証実験の注目が高まっている。実験では世界初の液化水素運搬船を使って国際間での大量輸送の技術面、安全面での確認を進めており、川崎重工と岩谷は2030(令和12)年ごろの商用化を目指す。ロシア軍のウクライナ侵攻で原油や液化天然ガス(LNG)の価格は高騰しており、脱炭素の切り札とされる水素の活用に期待が高まっている。

2月25日に神戸へ帰港した液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」(HySTRA提供)
2月25日に神戸へ帰港した液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」(HySTRA提供)

運搬船「すいそ ふろんてぃあ」は昨年12月に基地がある神戸市を出発。オーストラリアで採掘される安価な石炭「褐炭」をガス化して現地で製造した液化水素を積み、今年2月25日に神戸へ帰港した。

今回の航海では、輸送にあたっての船や荷役基地の設備の機能、安全性などを確認した。今後も引き続き日豪間でテスト輸送を行う予定で、ノウハウやデータの蓄積を進める。

将来的な液化水素のサプライチェーン(供給網)構築に向け、船やタンクを大型化するなどして輸送コストを下げることが今後の課題となる。

実験の意義について、7社による事業会社「HySTRA(ハイストラ)」事務局長の西村元彦・川崎重工執行役員は「液化水素に関して日本が世界のトップランナーだ」とした上で、「エネルギー安全保障の面でも水素が注目されている。長距離を大量に運べる輸送技術が重要視される」と説明している。(岡本祐大)


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