日本三大銘茶の一つに数えられる埼玉県西部の特産品「狭山茶」の新たな加工施設が同県狭山市に完成し、10日から稼働する。2つあった施設を集約することで省力化が期待できるといい、運営するJAいるま野は、人員を販路拡大などに振り向けるとしている。
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新施設の総工費は3億2700万円。「製茶」と「ほうじ茶加工」、茶園から委託を受けそれぞれの特徴に合った茶葉に仕上げる「委託加工」の3つの工程ラインを設ける。
大きさや重さ、色によって茶葉を選別する機械などを旧施設から引き継ぐほか、遠赤外線による火入れ機を新たに導入することで、従来の機械では対応が困難だった茶葉の加工も可能になる。エアシャワーを取り入れるなどして衛生管理体制も強化する。(兼松康)