8日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落し、前日比184・74ドル安の3万2632・64ドルで取引を終えた。ロシアのウクライナ侵攻を背景にインフレが加速し、景気が減速するとの懸念が根強く、投資リスク回避の売りが優勢となった。
バイデン米大統領が対ロシア追加制裁の一環として、ロシア産原油などの輸入禁止措置を発表。原油先物相場の高騰に拍車が掛かり、投資家心理の重荷となった。
安全資産とされる金は大幅に上昇。ニューヨーク金先物相場は取引の中心の4月渡しが前日比47・40ドル高の1オンス=2043・30ドルと、中心限月の終値として約1年7カ月ぶりの高値をつけた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も続落し、35・41ポイント安の1万2795・55。
個別銘柄では、家庭用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や飲料のコカ・コーラの下げが目立った。建設機械のキャタピラーは大幅高となった。(共同)































