「百貨店体験」の真価を問う高島屋のショールーミングストア事業 ネット購買層は実店舗に足を運ぶか?

購買をネットだけで完結していた層などへの訴求は可能なのでしょうか?

高島屋という既存顧客を持っていない状態でスタートしたショールーミングストアが米シリコンバレー発の「b8ta(ベータ)」です。有楽町、新宿、渋谷に体験型店舗を構え、IoT製品を軸に展開しています。

b8taの渋谷の店舗「b8ta Tokyo – Shibuya」の外観(プレスリリースより)
b8taの渋谷の店舗「b8ta Tokyo – Shibuya」の外観(プレスリリースより)
b8taの渋谷の店舗「b8ta Tokyo – Shibuya」の内観(プレスリリースより)
b8taの渋谷の店舗「b8ta Tokyo – Shibuya」の内観(プレスリリースより)

▼b8taの結末、アメリカと日本で分かれる?

b8taも、オンラインで完結させてしまっている消費者に「実物に触ることができる」という付加価値で呼び込むことを目指しています。「魅力的な製品をセレクトする力」は、いまのところSNSのインフルエンサーの方が強そうな状況ですが、対抗できるか注目です。

b8taはアメリカ発祥ですが、アメリカでは全店舗閉鎖という終わり方をしてしまいました。店舗で実物に触れることに価値を見出す層が比較的多い日本では今後どのような変遷で残っていくのでしょうか。

高島屋のショールーミングストア事業は時間稼ぎ?

出品者は、ショールーミングストアに出品すれば、高島屋に販売員も用意してもらえ、顧客対応を任せることができるのです(画像はイメージです/Getty Image)

人間による接客や実物に触れることが出来る体験に対してお金が流れなくなると大きな変革となります。日本全国で、百貨店の閉店が相次いでいますが、人材の配置などはそう簡単ではありません。ビジネスモデルの過渡期には、「根本的な対策」と「時間稼ぎ」のバランスが求められます。

高島屋の新たなサービスは、減りつつある既存顧客への新たな商品の提供という点では「時間稼ぎ」の面もありつつ、“百貨店体験”を未経験の層に受け入れてもらえる可能性を持った新たな柱を模索するものでもあると言えます。

自社事業のためにショールーミングストアを体験

ショールーミングストアのような新業態は、顧客の「わがまま」で「矛盾するような気持ち」をいかに掴むかが肝なので、みなさんも是非店舗を訪れてみて「新たな小売り」とはどのようなものなのかを体験してみてください。それは、みなさんの事業においてもかならず有益なフィードバックを得られることになるはずです。

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