首相、チェルノブイリ原発「注視」 新型コロナ「第7波」に備え

    参院予算委で答弁する岸田文雄首相=10日午後、国会・参院第一委員会室(矢島康弘撮影)
    参院予算委で答弁する岸田文雄首相=10日午後、国会・参院第一委員会室(矢島康弘撮影)

    岸田文雄首相は10日の参院予算委員会で、ロシア軍に制圧されたウクライナのチェルノブイリ原発で電力供給が遮断されたとするウクライナ側の発表について「引き続き事態を注視していく」と述べた。ロシア軍によるザポロジエ原発への攻撃にも言及し「原子力施設に対するロシアの一連の行動を非難する。このような行為を即座に停止するよう求めていく」と語った。

    首相は、ロシアが核戦力を威嚇に用いていることを踏まえ、米国による「核の傘」提供を含む「拡大抑止」の重要性を指摘した。「米国の拡大抑止は不可欠だ。引き続き拡大抑止の信頼性の維持強化に向け、日米間でしっかり協議をしていく」と説明した。

    首相はまた、新型コロナウイルスの流行「第7波」に備えて、ワクチンや飲み薬、医療提供体制などの充実を図る考えを示した。「第7波、新たな変異に対する準備も用意しながら、第6波を乗り越えて経済社会活動を取り戻していく」と話した。

    後藤茂之厚生労働相は、ワクチンの4回目接種について問われ「必要があればしっかり取り組む」との意向を示した。


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