松野博一官房長官は11日の記者会見で、ロシアに侵攻されたウクライナへの人道支援について、医療や食料など緊急性の高い分野への具体的な支援策を決定したと発表した。「日本政府と国民の心はウクライナとともにある。ウクライナの人々に寄り添った支援を実施する」とした。
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支援内容は一時避難施設をはじめ保健医療、水、衛生、食料、子供の保健といった緊急性の高い分野で行う。先月27日、岸田文雄首相が表明した1億ドルの緊急人道支援を具体化したもので、国連などの要請も踏まえ、現地で活動する国際機関や日本の非政府組織(NGO)とも調整していた。
松野氏は、ロシア軍が学校、病院、住宅といった民間施設も攻撃し、多数の民間人が死傷していると厳しく非難。「200万人を超える市民が第三国に避難している。状況を深刻に懸念している」と強調した。