マイクロチップ義務化「知らない」4割
犬や猫が迷子になったり捨てられたときなどに飼い主が特定できるよう、ペットにマイクロチップの装着を業者に義務づける改正動物愛護管理法が6月に施行されるが、義務化について「知っている」と答えた人は57.3%で、残りの4割は「知らない」という結果だった。
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現在の装着状況について尋ねたところ、装着率は全体で23.8%と低く、特に猫の飼い主は15.3%にとどまった。ペットショップ経由ではなく「拾った、迷い込んできた」というケースが多いとされる猫の入手経路が影響を与えているとの見方もあるという。
すでに飼育しているペットについては努力義務とされるが、「装着していない」と回答した人に今後の装着の可能性を聞いたところ、「必要性を感じない」という理由の他に、マイクロチップの皮下埋め込みを「痛そう」「かわいそうだから」と思う飼い主も多く、「検討しない」と回答した人が全体の6割を超える結果となった。
新型コロナウイルス禍でペットを飼い始める人は増加傾向にあり、アイペット損害保険によると、今回の調査対象者の中で2年以内にペットを飼い始めた人の割合は14%に上ったという。今回の調査結果を受け、同社は「万が一の時に大切なペットを守れるよう、行政が発信する情報に日ごろから注意するとともに、ペットとどのような行動をとるべきかを考えておく必要がある」としている。