日本維新の会の埼玉県支部にあたる「埼玉維新の会」は11日、来年春の統一地方選などの候補者発掘に向けた政治塾「埼玉維新塾」を4月に開講すると発表した。代表の高橋英明衆院議員は記者会見で、統一地方選で行われる県内の選挙に、政治塾出身者を含む50人程度を擁立する方針を示した。
今年夏の参院選埼玉選挙区(改選数4)の擁立作業については「元官僚らから勝てる人材を選んでいる」と説明し、月内にも立候補予定者が決まるとの見通しを明らかにした。
政治塾は10月までに計4回開催し、日本維新の会の馬場伸幸共同代表と藤田文武幹事長、鈴木宗男参院議員が講師を務める。県内の首長を招き、地域の課題に関する講義も行う。受講の申し込みは3月31日まで受け付ける。
維新は昨年の衆院選で県内の選挙区に新人4人を擁立、このうち高橋氏ら2人が比例復活当選を果たし、党勢拡大に弾みをつけた。ただ、地方議員は県内全域で9人にとどまっており、「風」に左右されず戦い抜くだけの地力は乏しい。高橋氏は、地方議員を増やすことが目下の課題だという認識を強調し、衆院選での躍進を経た現在が「絶好のチャンスだ」と述べた。(中村智隆)