政府は11日、ウクライナに侵攻したロシアに協力しているベラルーシの3銀行について、資産凍結措置の導入を閣議了解した。欧州連合(EU)が9日に追加経済制裁として、国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」からこの3行の排除を決めており、日本も足並みをそろえた。
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鈴木俊一財務相は11日の閣議後会見で「ベラルーシはロシアのウクライナ侵略で自国領域の使用を認めるなど支援しており、看過できない」と追加制裁に踏み切った理由を説明した。
財務省によると、今回の資産凍結の対象は資産規模でベラルーシ2位のベルアグロプロムバンク▽同8位のバンク・ダブラブィト▽政府系のベラルーシ共和国開発銀行の3行。
資産凍結は、外為法に基づき対象となる銀行に対する日本の企業や個人からの支払いや預金などを許可制にすることで、日本との資金のやりとりを止める。
政府は、SWIFTからの排除が決まったロシアの7銀行に対する資産凍結措置の導入を今月3日に決定している。