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「白バイの過失についてダンマリの怪」東京マラソン“コース間違い”は一度ではなく二度あった

PRESIDENT Online

コース間違いは一度ではなく二度あった

まず、選手たちが右往左往した10.5km付近。テレビ中継ではスローモーションでリプレイされたシーンだ。何度も見直したが、こんな感じだった。

事の発端は白バイだ。先導する白バイ2台のうち1台は右折、もう1台は左折した。バイクは真逆に進もうとしたのだ。キプチョゲら第1集団の選手たちは右折したバイクについていったが、青のジャンパーを着たスタッフが選手たちに反対方向を指示。さらにグレーのジャンパーを着た別のスタッフが小走りで選手たちに近づき、選手たちが進行したコースとは逆方向を示し「こっちだ!」という感じで選手たちに声をかけている。その結果、選手たちはUターンして正規のルートに戻ることができた。

以上が録画した中継映像からわかることだ。しかし、前出の平塚理事長の説明と照らし合わせてもうまくかみ合わない。実は、理事長の説明はこのシーンについて語っていたのではなかった。つまり、コース間違いは2回あり、理事長は一度目の間違いについて説明していたのだ。

事実は次の通りだ。

上野広小路の折り返し地点(10.6km付近)の手前約250mに「上野三丁目」のY字路がある。選手たちは右のメイン通りといえる道を走るが、中継車は車体が大きくその後の折り返し地点を回りきれないため、このY字路で左の道を進み、次の交差点で右折。その後、再び右折して、正規のコースに戻る手はずになっていた。

この中継車は予定通りの行動だ。誤算は、白バイ2台がつられるかたちでY字路の左の道に進入したことだ。当然、選手たちも追随する。ここが1回目のコース間違いだ。外国人選手の8人(うち3人がペースメーカー)が本来と異なるルートを走ったことになる。さらに次の交差点を右折した後、白バイの1台が右折したことで、前述した「コース間違い」(二度目の間違い。テレビ中継でリプレイされた場面)のシーンにつながっていく。

本来ならばトップ集団をバイクで追いかけているレースディレクターがコースを間違えた時点で、正規のコースに戻すための指示を出さなければいけないはずだ<(※規定のコースと違うルートを走った場合は「失格」や「参考記録」扱いとなるケースが多い)。

しかし、記者会見時、早野レースディレクターは自身の非については一切言及せず、平塚理事長も具体的な名前を出すのを避けていたように感じた。そして白バイだ。二度のミスを犯したにもかかわらず、大会側は白バイについては口を閉ざした。違和感を抱いたのは筆者だけではないだろう。

今回の件で、ネットでは「白バイ不要論」が相次いだ。しかし、白バイの役割は単なる道案内だけではない。選手たちの安全を確保するために、360度すべてに気を配りながら走っている。だからこそ、わかりにくい道などは、現場の役員が明確に指示して、専門スタッフも無線などでしっかりと確認する必要があったはずだ。


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