マスクの偽ブランドも、大阪税関の輸入差し止め増

    令和3年中の商標権を侵害する偽ブランド品などをめぐり、大阪税関は8857件、28万2359点の輸入を差し止め、押収したと発表した。件数は前年比約1・4倍と、過去5年間で最多。偽のブランドロゴを印刷したマスクなど新型コロナウイルス禍での商品も目立った。

    海外から輸入される荷物を開封して検査する税関職員=大阪府泉南市の大阪税関大阪外郵出張所(写真と本文とは関係ありません)
    海外から輸入される荷物を開封して検査する税関職員=大阪府泉南市の大阪税関大阪外郵出張所(写真と本文とは関係ありません)

    品目別では「バッグ類」と「衣類」が多く、それぞれ3523件、1999件と前年比約1・3~1・5倍に増加。「携帯電話付属品」は約1・9倍の780件、「靴類」は約3・5倍の953件で、有名アーティストとのコラボ商品と偽ったスニーカーもあった。

    点数で見ると、イヤホンなどの「電気製品」が同約2・8倍の5万1378点、「医薬品」は同約31・5倍の1万8288点にまで急増した。

    大阪税関によると、偽のブランドロゴをつけたマスクなど、コロナ禍の長期化でファッションとしてのマスクの需要が高まったことが背景にあるという。アニメのキャラクターを無断使用したグッズなどの著作権侵害品も5万1954点で約1・7倍増えた。

    輸入先は中国が件数では最多の全体の81・3%を占め、ベトナム(10・3%)と韓国(2・7%)が続いた。ベトナムは910件で、前年から約5・5倍に急増した。大阪税関は「購入先が信頼できるか十分注意をしてほしい。医薬品や家電製品は健康や安全を脅かす危険性もある。自己防衛をお願いしたい」と呼びかけている。


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