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お客様も多国籍な中東系エアラインは珍事件が多発 酒場と化すギャレー、離陸しない飛行機…

SankeiBiz読者のみなさんにだけ客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第125回は中東系航空会社乗務3年目の水谷宏子がお送りいたします。

120カ国以上の国籍のCAが働き、85カ国、158都市に飛んでいる弊社はお客様も国際色豊か。日本では考えられないような「珍事件」。そして就航都市が多く、常に世界中を行ったり来たりするCAの「あるある」をご紹介したいと思います。

日系エアラインでは考えられない…「珍事件」が日常茶飯事

国際色豊かな客室乗務員(クルー)と乗客、さらには大きな機体が揃うと、何もない“平和”なフライトというのが正直なかなかありません。毎便、どこかしらで珍事件は起きています。

その中で最近私が出くわした珍事件を2つ紹介しようと思います。


▼「LAに行きたいんじゃない!」事件

LA(米ロサンゼルス)行きのフライト。搭乗はとっくに終わっているのになぜか出発しません。気づくと2人の高齢女性が揉めているようでした。

ところがアメリカへ行くというのに英語は一切話せず、クルーの中にもその女性たちが話す言語がわかる人がいませんでした。必死で、彼女たちの言語がわかるお客様を機内で見つけ出しました。何を求めているのか聞いてみると、それは「サンディエゴへ行きたい」でした。サンディエゴ行きではなくLA行きの便だということで混乱していたようです。

LAからサンディエゴは電車で約4時間、車で約2時半。決して移動が難しい距離ではありません。しかしそのお客様は車椅子を利用しており、何より英語がまったくわからないようでした。

ひとまず、その便がLA行きであることには納得して頂き、無事出発はできたのですが…LA到着後に、その先彼女たちがどうなったのか不思議で仕方ありません。

▼わずか2分のあいだに…ポテトチップス“失踪”事件

もうひとつの珍事件は、ギャレー(機内のキッチンのような場所)で起こりました。

機内サービスもひと段落し、私がギャレーで一息ついていたときの話です。私はポテトチップスを食べていたのですが、その途中にお客様に呼ばれました。

ギャレーを離れること2分。戻ると、私の食べかけのポテトチップスが誰かに食べられ、なくなっていました。どうやらお客様のどなたかが食べたようです。

封が開いている、明らかに誰かの食べかけのポテトチップスです。「なんで?」と思い、その話を女性クルーに話したら、彼女は自分の水筒を持って行かれたことがあると話していました(笑)。

また別のフライトでは、食べかけのフルーツが…。落ち着いたら食べようと思い、ギャレーにあるカウンターの上にカットフルーツを置いておいたのです。それもポテトチップス同様、少しギャレーを離れているすきにお客様に持って行かれ、気付いた時には食べ終わったお皿だけ返却されていました。

ギャレーが酒場と化す

路線によってはギャレーがパブ(酒場)のようになります。お客様が入れ替わり立ち替わりいらっしゃって、お酒を飲みます。

さらには、そのままギャレーの横で他のお客様と話し始める、なんてこともコロナ前は度々ありました。今はコロナ禍であることもあり、そんなことはないのですが、路線によっては機内のアルコール類の在庫が全てなくなるということもあります。

機内は気圧の影響で、普段より酔いが回りやすいので、みなさんは飲み過ぎには注意してくださいね♪

英語が通じないときの最終手段

弊社では路線によっては「ベジタリアン」がメニューのオプションにあるくらい、ベジタリアンの需要が多いです。お客様は国籍も多様ですし、宗教も多様なのです。ところが、食事の希望を尋ねたくても、国際色豊かなお客様ゆえ、たまに英語が全くわからない方もいらっしゃいます。


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