トヨタ自動車グループのデンソーは14日までに、ドイツにある子会社がサイバー攻撃を受けたと明らかにした。世界で被害が拡大している身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」の疑いがあり、詳細を調べている。同社は「事業活動への影響はない」としている。

デンソーによると、今月10日、販売や開発を行うドイツの拠点でネットワークへの不正アクセスを確認した。関連するデータの流出も判明したという。既に現地当局に被害届を出した。
同社は「攻撃を受けたドイツの拠点では、生産活動は行っていない。サイバー攻撃の拡大は確認されていない」と説明している。
デンソーは昨年12月下旬にもサイバー攻撃を受け、メキシコにある子会社が被害に遭った。カーエアコンなどを製造する工場内のサーバーとパソコンから従業員の個人情報が流出した。