「核戦争起こり得る」国連総長、即時停戦訴え

    国連のグテレス事務総長は14日、記者団に対し、ロシアの核部隊の警戒態勢引き上げに言及した上で「かつては考えられなかった核戦争が、今では起こり得る」と懸念を表明した。ウクライナ侵攻の影響は全世界に及び、食料供給網も崩壊の恐れがあるとして、即時停戦を改めて訴えた。

    グテレス氏は「核関連施設の安全性も保たれなければならない」と強調。「事態は悪化の一途をたどっている。この戦争に勝者はなく、敗者だけだ」と述べた。

    穀物やエネルギー価格の高騰などで発展途上国を中心に大きな影響が出ていると指摘し、各国に対して「開発援助や気候変動対策の予算を犠牲にして軍事予算を増やすという誘惑に負けないでほしい」と訴えた。人道支援のため、国連中央緊急対応基金(CERF)から追加で4千万ドル(約47億円)を拠出することも明らかにした。(共同)


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