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ウクライナ侵攻、文化芸術にも影響 ロシア名門で退団や降板相次ぐ

ロシアによるウクライナ侵攻は文化・芸術分野にも影響を及ぼしている。ロシアの名門バレエ団に所属する外国籍のダンサーが侵攻に抗議し、相次いで退団を表明。一方、ロシアのプーチン大統領や軍事侵攻に対して明確な反対の立場を示さなかったロシアの音楽家たちも、相次いで国外での公演降板を余儀なくされるなど、演奏の場を奪われている。

ボリショイ・バレエ団からの退団を表明したプリンシパル、ジャコポ・ティッシ(本人のインスタグラムより)
ボリショイ・バレエ団からの退団を表明したプリンシパル、ジャコポ・ティッシ(本人のインスタグラムより)

ロシアの名門、ボリショイ・バレエ団のプリンシパル(最高位ダンサー)でイタリア出身のジャコポ・ティッシ(27)は7日、自身のインスタグラムに「モスクワでキャリアを続けることができない」と投稿し、退団を表明。さらに「戦争を正当化することはできない。私はあらゆる種類の暴力に反対する」と書き込んだ。

ブラジル出身の同バレエ団ソリスト(主役級ダンサー)、ダビド・モッタ・ソアレス(25)も7日、インスタグラムで「何事もなかったかのように振る舞うことはできない」と、退団を明らかにした。

海外メディアによると、同バレエ団の元芸術監督で現在、アメリカン・バレエ・シアター常駐振付家のアレクセイ・ラトマンスキー(53)は「プーチンはこの戦争をすぐに止めなければならない」と軍事侵攻に抗議。同氏はボリショイ・バレエ団が今月下旬に初演する予定だった新作を手掛けていたが、先月下旬に軍事侵攻が始まるとモスクワを離れ、新作バレエ公演も無期延期となった。

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ボリショイとともにロシア・バレエの双璧をなすマリインスキー・バレエ団も大きな動揺に見舞われている。

プリンシパルで英国出身のザンダー・パリッシュは「私の心はウクライナの人々に向けられている」と、自身のインスタグラムで退団を表明した。さらに、ロイター通信などによると、同バレエ団の拠点でもあるマリインスキー劇場の芸術監督兼総裁でロシア人の世界的指揮者、ワレリー・ゲルギエフ(68)は相次いで海外における公演の降板や職を解かれ、国外での演奏の場をほぼ失った。

同氏はプーチン大統領と親しい人物として知られる。ウクライナ侵攻に対して反対の立場を明らかにしなかったとして、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者の職を解任されたほか、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による米ニューヨーク公演も降板。ミラノ・スカラ座も公演の降板を明らかにしている。


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