アマゾンのＭＧＭ買収をＥＵが承認　「競争上懸念なし」

欧州連合（ＥＵ）欧州委員会は１５日、米インターネット通販大手アマゾン・コムが、人気スパイ映画「００７」シリーズの製作で有名な米映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー（ＭＧＭ）を買収することを承認したと発表した。「欧州経済地域（ＥＥＡ）で競争上の懸念が生じることはないとの結論に達した」としている。

米連邦取引委員会（ＦＴＣ）も独占禁止法（反トラスト法）に基づいて審査をしており、買収完了には承認が必要となる。

アマゾン・コムは昨年５月、ＭＧＭを８４億５千万ドル（約１兆円）で買収すると発表していた。アマゾンが手掛ける会員向け有料サービス「アマゾンプライム」のインターネット動画配信を強化するのが狙い。

ＭＧＭは１９２４年設立。ミュージカル映画「雨に唄えば」（５２年）などの名作でも知られる。（共同）