三菱自動車が子会社パジェロ製造(岐阜県坂祝町)の工場を大王製紙に売却することが16日、分かった。この工場は販売低迷の影響で4年に閉鎖しており、売却で固定費を削減する。売却時期は4年度中で、売却額は約40億円になる見通し。
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関係者によると、大王製紙は工場をトイレットペーパーなど衛生用紙の生産強化に活用するとみられる。同社は工場の取得について「検討を進めていることは事実だが、現時点で決定されたものではない」としている。
この工場ではスポーツタイプ多目的車(SUV)「パジェロ」などを生産していた。最盛期の平成4年度には生産台数が年約17万台に達したが、販売低迷で令和元年度は約6万3千台に落ち込み、3年8月に生産を終了した。
三菱自の完成車の国内生産拠点は岡崎製作所(愛知県岡崎市)と水島製作所(岡山県倉敷市)に集約される。