政治宣伝から目を覚ませ 反戦訴えた露TV編集者

    マリーナ・オフシャンニコワさん=15日、モスクワ(タス=共同)
    マリーナ・オフシャンニコワさん=15日、モスクワ(タス=共同)

    ロシア政府系テレビのニュース番組でウクライナ侵攻反対を訴えた番組編集者の女性、マリーナ・オフシャンニコワさんが17日までにロイター通信の取材に応じた。ロシア人に対し、侵攻を正当化するプーチン政権のプロパガンダ(政治宣伝)から「目を覚ましてほしい」と訴えた。

    オフシャンニコワさんは露南部で育った。侵攻後、幼少期に体験したチェチェン紛争前の動乱の記憶がよみがえり、ウクライナの惨状に心を痛めるようになったという。

    当局に拘束された後は徹夜で取り調べを受けた。違法行為が認定されて罰金3万ルーブル(約3万4000円)の行政処分が科されるまで、弁護士に連絡を取れなかったという。

    子供2人を持つ40代の母親で、身の安全について「非常に心配している」とも吐露。ただロシアを離れる考えはないといい、「自分がやったことは正しいと信じている」と強調した。(共同)


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