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社長が抱える「恐怖」  社員が退職するときの本音

春といえば、出会いと別れの季節ですね。毎年4月1日を迎えると、受付嬢を辞めて起業した当時、「一人になったな…」と複雑な気持ちで、街にいる新入社員やSNSに流れてくる内定式の様子を見ていたことを思い出します。そんな私も起業して7年目を迎えました。社長に就いてから、自分の会社で頑張ってくれている従業員の退社(退職)を経験するようになりました。その時に抱く感情はやはり、同僚として仲間が退職するときとはまったく違うものです。

「家族の一員」という気持ちで接している従業員に「退職したいです」と言われる社長の心情とは?(画像はイメージです/Getty Images)
「家族の一員」という気持ちで接している従業員に「退職したいです」と言われる社長の心情とは?(画像はイメージです/Getty Images)

社長として自分が経営のかじ取りをする会社を「去る」と決めた退職者を、社長はぶっちゃけどう思っているのか。みなさんは気になったことはありますか? 今回は、社長の立場でどのように従業員の退職と向き合っているのか、私の胸の内を包み隠さず明かしたいと思います。

社長は常に怯えている、慣れることのない「恐怖」

現在弊社の社員数は40名ほどになりました。創業して6年強の間に、さまざまなメンバーが入社してくれましたし、弊社を辞めて次のステージに向かったメンバーもいます。そんな日々を過ごす中で、常に怯えていること、恐怖に感じていることがあります。それは「社員からの退職の申し出」です。

▼「家族」に切り出される気持ち

入社があれば、退社がある。私自身も転職を経験してきましたから、自分が上司に「退職する」と告げたこともありました。受付嬢時代も、何人もの入社と退職に立ち会ってきました。

しかし、経営者という立場で「退職」に向き合うのは、それまでとは重みが違うと感じます。その理由は、「自分の会社で一緒に働いてくれる仲間=家族」のような想いがあるからです。

まだまだ小規模の会社ですから、一人ひとりへの思い入れも強いのです。従業員が入社する際は、その人の人生の一部を捧げてもらっている感覚がありますし、入社する社員に家族がいれば、その家族の分まで責任を負っている気持ちです。

▼退職の意思を聞いたときの心情

そんな気持ちで接している従業員に「退職したいです」と言われるのは、正直複雑な気持ちです。もちろんパフォーマンスが期待とマッチしないような退職の場合は、「お互いフィットする場所は、ここではなかった」と思えたりもします。

しかし、いいパフォーマンスを出してくれている、または会社にとっていいカルチャー作りを担ってくれるようなメンバーの場合は少し違います。そんな今後も期待していた従業員から退職の意思を聞かされて最初に思い浮かぶ言葉は「残念」以外の何物でもありません。

社長になって6年以上経ちますが、今でもこの「恐怖」と切り出されたときの「瞬間」に慣れることはありません。社長の宿命ともいえるでしょうか。

転職は恋愛? 従業員の退社を前向きに捉える方法

期待していた部下の退職…頭ではわかっているんです。先ほどもお伝えしたように「入社」があれば「退職」がある。終身雇用が当たり前ではなくなった今、一つの会社に在籍している年数は短くなっているのが現実です。昔は「転職=ネガティブ」なイメージを持たれるケースも多かったように思いますが、今では当たり前で、ビジネスパーソンにとってキャリアアップにおける選択肢の一つです。


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