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「激しい揺れで目が覚めた」大震災の被災者、不安な夜

16日夜、宮城県と福島県を最大震度6強の地震が襲った。緊急地震速報が数分おきに鳴り響き、津波注意報も発令された。「激しい揺れに目が覚めた」「戸棚の中がグチャグチャになった」。11年前に東日本大震災を経験した被災者も多く、恐怖で声を震わせながら不安な一夜を過ごした。

JR仙台駅のタクシー乗り場で列をなす人たち=17日午前0時22分
JR仙台駅のタクシー乗り場で列をなす人たち=17日午前0時22分

宮城

震度6弱を観測した宮城県岩沼市。残間祥夫さん(62)は自宅で就寝中に激しい揺れを感じ、目を覚ました。約30秒間揺れた後、様子を確認しようと立ち上がると、間もなく2回目の強い揺れが来た。緊急地震速報が鳴り、さらに約1分間、大きな縦揺れと横揺れが続いた。

家具などにしがみついていないと立っていられず、机の上の物が床に落ち、散乱した。「瞬間的な揺れは震災よりも強かった。時間が短く、揺れを強くしたような感じ」と残間さん。津波注意報が出たが、自宅で待機するという。

仙台市内は震度5強の揺れに見舞われた。自宅で就寝の準備をしていた無職女性(71)は最初の揺れで「少し強いな」と警戒したという。その後、緊急地震速報を知らせるアラームが鳴り、さらに大きな揺れが襲った。立ち上がれず、室内に座って揺れが収まるまで耐えた。室内を確認すると仏壇の茶碗などが倒れ、水が飛び散っていたという。

女性は1人暮らしで、近所にも高齢の独居世帯が増えている。「近くに親戚も住んでおらず、いざというときには人を頼れない」と声を震わせた。

仙台市青葉区の飲食店店長、佐藤邦治さん(48)は地震発生時、店の片づけ中だった。棚の皿や酒瓶は大半が割れた。「家族の無事を確認でき、ひとまず安心したが、明日は営業できない。緊急地震速報が遅く、揺れがきてから警報が鳴った」と首を傾げた。

東日本大震災で巨大津波が襲った宮城県女川町内には避難を呼びかける町内放送が流れた。飲食店を営む奥津圭祐さん(40)の自宅は高台にあるが、「地震のことは人一倍頭に入っているが、夜中だったので驚いた」と話した。

福島

震度6弱を観測した福島県飯舘村の男性(71)は就寝中に揺れを感じ、飛び起きた。テレビをつけようとして、さらに大きな揺れに襲われ、倒れそうなテレビを必死に抑えた。「縦揺れも横揺れもあり、東日本大震災の時の揺れを感じた」と話した。

揺れは1分ほど続き、室内を見渡すと、神棚の供え物や花瓶、本などが床に散乱していた。「停電にはなっていないが、これだけ揺れると津波や原発が心配だ」と不安を口にした。

福島市では震度5強を観測。元高校教員の赤塚公生さん(73)も「天井裏を動物が走っているような強い揺れ」に身構えた。震災が頭をよぎったが、本棚の書籍が数冊落ちる程度の被害で済んだ。「11年前は家が壊れると思うほどの揺れだったが、今回は時間も短く、被害も少なかった」と話した。



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