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海外旅行の春は近い? 3月から3回接種で帰国時の待機免除 本格回復は2年後か

春の旅行シーズンを控え、新型コロナウイルス禍で長らく低迷してきた海外旅行ムードが回復することへの期待が出ている。今月1日からの水際対策の緩和で、ワクチンを3回接種していれば欧米などからの帰国時の自宅待機が免除され、海外旅行のハードルがぐっと下がったからだ。ただ、ワクチンの3回接種率はまだ低いうえ、感染者の多い地域への旅行にはリスクもつきまとう。このため旅行各社はパック旅行の再開にはまだ慎重。ロシアのウクライナ侵攻による国際情勢の急変も不安材料だ。旅行業界からは海外旅行需要が新型コロナ禍前のレベルに戻るのは早くても2024年度になるとの予想も出ている。

空港の国際線ターミナルがかつての賑わいを取り戻すのはいつになるのか(Getty Imgaes)※写真はイメージです
空港の国際線ターミナルがかつての賑わいを取り戻すのはいつになるのか(Getty Imgaes)※写真はイメージです

■海外旅行ムードの盛り上がるのか

「自宅から出ることさえためらわれる時期が続いてきただけに、海外旅行の検討ができるようになったのは大きな前進だ」。旅行大手HISの広報担当者は水際対策の緩和を受け、海外旅行ムードの復活への期待を口にした。

今月1日からの水際対策緩和では、帰国後の自宅待機が一部のケースで免除されている。免除の条件は、流行状況から特に注意が必要だと指定されている国・地域以外からの帰国で、ワクチンを3回接種済みであること。指定国・地域は現在、ロシアやインド、韓国、東南アジア各国など17カ国に限られ、欧米などであればワクチン3回接種者は帰国時の待機が不要だ。

2月まではすべての国・地域からの帰国者に自宅か宿泊施設での待機が求められ、海外旅行のハードルとなっていた。HISは「せっかく帰国時の自宅待機が一部で免除されているのに、現在は十分に周知されていない」とも指摘しており、今後の認知度の向上が海外旅行ムードの醸成につながるとみる。

■国際情勢が重石に

一方、旅行業界は現段階では海外旅行の販売促進に舵(かじ)を切れているわけではない。HISはウェブサイトなどで顧客の要望に応じて海外便の航空券やホテルを手配する業務は行っているが、パック旅行の販売は4月15日まではすべてキャンセル済み。16日以降についてもまだ決定していない。

ウェブサイトで案内している「おすすめツアー」も出発日などの日程は未定で、実施されると決まったわけではないのが実情だ。自宅待機免除の条件となるワクチン3回接種の実施率が3割を超えた程度であることも踏まえ、本格的な需要の回復は夏休みまでかかるとみている。

旅行大手JTBも4月26日までのツアーはすでにキャンセル。政府が感染状況を考慮して欧米を含む大半の国や地域について渡航中止勧告を出していることから、JTBの広報担当者は「感染症の危険レベルが高ければツアー商品の販売は見送らざるをえない」としている。ロシアによるウクライナ侵攻で国際情勢が不安定なことも不安要素だという。

海外旅行は「新型コロナ禍が収束したらやりたいこと」を尋ねるアンケート調査で上位に入っており、海外旅行に気兼ねなくいける日を待ち望む声は多いようだ。ただ、国際的な環境が海外旅行ムードの盛り上がりの重石になっているといえる。

■ファミリー層の需要復活はまだ先

こうした中、無料対話アプリのLINEを通じて海外便の航空券などの販売を行っている「令和トラベル」(東京都渋谷区)は今月14日、海外渡航者数が新型コロナ禍前の年間約2000万人の水準まで戻る時期は早くても2024年度、遅ければ2026年度になるとの予測を発表した。日本人の海外旅行先の上位20カ国での入国制限が緩和されていくペースと、日本国内のワクチン接種や海外旅行への抵抗感の減退がどのように進んでいくかを仮定して分析した結果だ。


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