東京都江東区の日本科学未来館は、20年にわたって行ってきた本田技研工業(ホンダ)の二足歩行ロボット「アシモ」の常設展示を31日で終了する。展示終了までアシモの“卒業”を祝うイベントが実施される予定で、初日の18日には多くの来場者がアシモとの別れを惜しんだ。
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アシモはホンダが2000年に発表した二足歩行ロボット。日本科学未来館には02年に“入社”し、展示案内などをする科学コミュニケーターの役割を担ってきた。今年1月末までに行ったデモンストレーションの回数は1万5571回にのぼるという。展示の終了について同施設の広報担当者は、ホンダとのレンタル契約終了にともなうものだとしている。
今月31日までは、卒業を祝って、アシモが片足ジャンプや手話を披露する「特別実演」が行われる。初日となった18日には、1時間おきに行われる特別実演を「見納めになるから2回見たい」という来場者もいた。
また、小学生からは「この後、アシモはどこへ行ってしまうの?」という質問があった。広報担当者は「生まれたところ(ホンダ)へ帰るんだよ、と答えるようにしている」と話している。
アシモの常設展示は31日で終了するが、18日から8月31日まで同施設で行われる特別展「きみとロボット」では動いていない状態のアシモが展示される予定だ。