日立製作所のグループ会社「日立レール」は21日、米東部メリーランド州ワシントン郡に鉄道車両の新工場を建設すると発表した。投資額は約7000万ドル(約83億円)で、2023年度の冬の稼働開始を目指す。生産能力は月産20両。約1300人の直接・間接雇用を創出するとしている。
同郡ヘイガーズタウンに置く新工場の建物は広さ2万8500平方メートル。ワシントン首都圏交通局に納入する地下鉄車両8000系を製造する。同局との基本契約は約256両という。
日立は新工場を米国鉄道事業の中核に位置付け、熟練工の育成にも注力。高速鉄道向けなどの幅広い車両に対応した製造拠点にする方針という。(ワシントン 塩原永久)