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日本のコロナ対策を見て思う…「バカバカしい仕事」にはNOを突き付けよ!

コロナ禍に登場した感染症対策の数々

おおよそすべての労働者は、カネのために働き、さらには怒られたくないと思いながら働いている。この2年以上、「最大の感染対策を講じる」ことが組織で働く人々には求められた。それが従業員と客の命を守る、との大義名分があったからだ。そのため、さまざまな感染対策をするようになった。テレビに登場する専門家が述べることを鵜呑みにし、以下のような感染対策が次々と生まれていった。

・換気のため、寒い日であっても店舗のドアや電車の窓を開けておく

・商業施設の店舗入り口には「マスク門番」を配置し、非装着者に装着するよう説得し、従わない場合は追い出す

・商業施設の入り口に水道を設置する

・椅子には「使用禁止」の紙を貼り、間隔を開けるようにする

・男性の小便用便器は一つおきに使用禁止にする

・飲食店の席と席の間にビニールカーテンを設置する

・トイレで手を洗った後、ウイルスの飛散を避けるため、ハンドドライヤーは使用中止

本稿を書いている今、2021年4月の写真を見ていたのだが、とある飲食チェーンが「“あたらしい“会食マナー」と題し、エチケットリングなるモノを使うよう促している。これは、輪っか状のリングの上に口を覆う紙がついたもので、飲食時にこのエチケットリングを口の前にかざし、飛沫を防ぐのだという。そしてご丁寧にも「大切な人と、“たのしい”時間」というコピーもついている。

エチケットリングのポスター(筆者提供)
エチケットリングのポスター(筆者提供)

「食べられるマスク」を開発したレストランもあるが、それと似たようなものである。完全に「どれだけ新規性のある感染症対策をするか」の勝負をするようになってしまったのだ。この飲食チェーンにしても、「お客様の安心のため」と謎のエチケットリングを採用し、開発企業かどこかがご丁寧にもコピーライターにコピーを発注し、ポスターもデザイナーに作ってもらったのだ。

従業員や外注のクリエーターの中にも疑問に思う人間はいただろうが、「カネもらえるしな」「怒られたくないからな」「これが私の仕事だからな」とこのエチケットリング開発・普及・使用の推進に携わったのだろう。

私自身、現在は2人だけの零細企業の社長のため、無駄な仕事など一切したくない。そんな仕事をし、いちいち労働時間を増やしたくないのである。飛行機でもマスクをする理由の最大のものは「他のお客様の不安にならないよう」だ。実際にそのようにアナウンスしている。航空会社の社員にも「これって意味ないんじゃないの?」と思っている人はいるだろうが、最終的には不安を抱く人に合わせなくてはならなくなる。

一方、バカバカしいことをバカバカしいと言い「一抜け」をすると、実は意味のある別の仕事ができるようになる。日本のコロナ対策が延々終わらないのは従順で「一抜け」をする勇気がない臆病者だらけだからだ。徹底的に私自身はこれまでの人生、「こりゃおかしいな」「意味ないな」ということは排除する人生を送ってきたが、それで良かったと思う。そのおかげで多分、仕事人としては幸せだったし、お金も標準以上に稼ぐことができた。

自らの能力を高めるためには「バカバカしい仕事」にNOを突き付けることが極めて大事である。


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