日野自動車でエンジンのデータ不正が見つかった問題で、国土交通省は25日、対象エンジンの型式指定を取り消す行政処分案に関し、同社から意見を聞く「聴聞」を実施した。意見を踏まえて正式に処分が決定すれば、対象エンジンの搭載車両を生産できなくなる。

日野自動車側は出席せず、小木曽聡社長名で「意見はございません」とする陳述書を提出した。
同社は4日、中大型ディーゼルエンジン3種類の試験で不正があり、排出ガスや燃費のデータの改ざんがあったと公表。
国交省は本社などへの立ち入り調査で、小型エンジン1種類でも不正を確認し、道路運送車両法に基づく行政処分案を18日に示していた。