国連児童基金(ユニセフ)は24日、ロシアの侵攻で、ウクライナの子供約750万人の過半数の約430万人が家を追われたと発表した。これほど急速な子供の大規模避難は、第2次大戦後で異例だと指摘した。ウクライナによると、ロシアとの間で24日、侵攻後初めて本格的な捕虜交換が行われた。
ロシア側の包囲攻撃が2月末から続く南東部マリウポリでは人道危機が深刻。ロイター通信によると、ようやく届いた支援物資を受け取るため列に並んでいた女性は、支援があれば糖尿病の夫が昏睡(こんすい)に陥り死ぬことはなかっただろうと語った。
ウクライナのベレシチューク副首相によると、捕虜兵士を10人ずつロシアと交換した。さらに非軍人のロシア人船員11人と、ウクライナ兵を助けようとして捕まったウクライナ救助隊員19人もそれぞれ解放した。
(共同)