• 日経平均26908.48-93.04
  • ドル円127.90127.91

日米韓「次元が異なる脅威」 北ミサイル抑止へ圧力強化

北朝鮮が発射した新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)は通常軌道であれば米全土を射程に収める能力があり、防衛当局に衝撃が広がっている。岸信夫防衛相は25日の記者会見で「これまでの一連の発射とは次元が異なる深刻な脅威だ」と述べた。政府は日米韓の共同訓練も含めて北朝鮮に対する圧力を強化する考えだ。

「弾頭の重さによるが、単純計算すると1万5000キロを超える射程になり、東海岸を含む米全土が入る」

岸氏は北朝鮮のICBMについてこうも説明した。米国にとって迎撃は難しくないが、防衛省幹部は「北朝鮮が勝手に米国への抑止が効くと思い込み、日韓への挑発を高める恐れもある」と指摘する。

ミサイルは高い角度で上に打ち上げるロフテッド軌道で発射され、最高高度約6200キロ、飛距離約1100キロだった。通常軌道で発射されれば、過去最大だった2017(平成29)年11月に発射されたICBM級「火星15」の射程1万キロ以上を大きく上回る。

しかも、今回の着弾地点は北海道・渡島(おしま)半島の西150キロ沖の排他的経済水域(EEZ)内だった。高い高度になればなるほど狙った地点に着弾させるのは難しいが、防衛省幹部は「日本の領海は外してEEZに着弾させた。精度が上がっている」と分析する。

17年にICBM級の発射が相次いだ際、日米は航空自衛隊戦闘機と米空軍戦略爆撃機による共同訓練を、米韓は米原子力空母ロナルド・レーガンを中心とした空母打撃群など約40隻が訓練をそれぞれ行うなど、日米韓3カ国は朝鮮半島周辺で活動を活発化させた。

北朝鮮が今年に入り再びICBMの発射を繰り返していることを受け、政府は日米韓で足並みをそろえ対北圧力を強化したい考えだ。今月の韓国大統領選で勝利した尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏は米国や日本との安全保障協力を重視する姿勢を示す。ただ、新政権発足は5月上旬。北朝鮮は故金日成(キム・イルソン)主席生誕110年の4月15日に合わせてICBM級の発射を繰り返すとみられ、日米韓は間隙(かんげき)を突かれた格好となっている。(市岡豊大)


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)