近ごろ都に流行るもの

    単発仕事請け負う「ギグワーカー」 空き時間に副業 新世代シニア就労も

    渡辺淳三さん(68)は、IT機器リース会社の子会社役員で定年退職後、特別養護老人ホームで働いたスキルを生かして4年前に登録した。「長女が今も大学生で学費がかかる。社会貢献もしたかった」

    アクセサリー作家の野本直之さんは、コロナ禍による収入減を多様なギグワークで補っている=東京都千代田区
    アクセサリー作家の野本直之さんは、コロナ禍による収入減を多様なギグワークで補っている=東京都千代田区

    仕事は1件あたり2時間程度が多いが、寝たきり高齢者の夜間の体位変換など、8時間の見守りにあたることも。「自宅訪問で家族から頼りにされ、やりがいがある。お世話をする方を少しでも若く元気にしたい。私の場合は年齢が近いことを生かして、話し相手になったり昭和歌謡を歌ったり。それだけで変わってきます」

    仕事量に波はあるが、月間50件引き受けた月は33万円を稼いだ。アプリを通じた仕事の受注も全く問題なし。「現役時代からITに触れてきた、これからのシニア世代の働き方としてギグワークは親和性が高いと思う。私もできるだけ働き続けたい」と意欲的だ。

    人気漫画の主人公、島耕作も74歳で「社外取締役」として新たな企業で始動した(24日発売「モーニング」)。人生100年時代に働き方が多様化。島氏のようなスーパーエリートでなくても、老後の就労が現実味を持つ世の中になってきたが…、幸か不幸か⁉(重松明子)


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