『見て、知る、サステナブル はじめての脱炭素』すなだゆか作・絵、森川潤協力(小峰書店・1320円)
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ニュースでよく耳にする「脱炭素」。温暖化やエネルギー問題に関わるということはわかるけど、難しそう、と思われる方は多いのでは?
本書は、人気ニュースサイト「NewsPicks(ニューズピックス)」で記事とデザインを手がけるすなだゆかさんが、直感的に理解できるビジュアルで「脱炭素」を紹介する書籍です。再生可能エネルギー・電気自動車・カーボンオフセットなどの各テーマを見開き2ページで紹介。眺めるだけで、理解していただける紙面が特徴です。
文章を読み込まずに、直感的に理解できる紙面とは-。試行錯誤してたどり着いたのは、「全ページのレイアウトを変え、内容に合ったイラストやグラフをメインに、紙面を構成する」こと。通常は、文章・イラスト・デザインの各工程を、別々の方に依頼します。それを同時に一人で考えられるのがすなださん。一人だからこそ追求できる、内容に合ったデザイン。唯一無二の書籍が生まれました。
編集時に最も驚いたのが、ご自身の考えたデザインを躊躇(ちゅうちょ)なく変更すること。苦労して生み出したデザインを、より良いものが思いつけば、すぐに大きく変えてしまう「熱量」に鳥肌が立ちました。
環境問題を学びたいお子さまから、サステナブル(持続可能)な暮らしにご興味のある方、ビジネスで脱炭素に関わる方まで、「脱炭素の入門書」として最適な一冊です。熱量のこもったデザインを楽しみながら、地球の未来を考えてみませんか。
(小峰書店編集部 増田秀彰)