ブリュッセルで24日から開かれていた欧州連合(EU)首脳会議は25日、ロシアのウクライナ侵攻を受け拍車が掛かるエネルギー価格の高騰を抑えるため、天然ガスや液化天然ガス(LNG)を共同購入することで合意した。停戦後のウクライナの復興などを支援するための「ウクライナ連帯基金」を設立することでもまとまった。
/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/MMTWXRYJSZNHRIQAFXPTAWOVOQ.jpg)
各国首脳は採択した文書で「ロシアのガス、石油、石炭への依存を段階的に削減する」と強調。「ガスの自主的な共同購入について協力する」とうたった。
会議では、EU域内の防衛強化に向けた方策も議論。危機時に即応できる最大5千人規模の部隊創設を柱とする2030年までの安全保障や防衛に関する指針「戦略的コンパス」を正式に承認した。ロシアのエネルギーの禁輸については依存度の高いドイツなどが抵抗し、まとまらなかった。
ウクライナ連帯基金については、資金調達のため国際会議を開くことなどを提案した。(共同)