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「休日出勤でもらえる給料が変わる」知っておきたい“代休”と“振替休日”の違い 残った有休はお金になるか

PRESIDENT Online

社会人の休日には複数の種類がある。ファイナンシャルプランナーの内藤眞弓さんは「休日に働いた場合、代休と振替休日のどちらを利用するかで給料の金額が変わる。有給休暇の取り方や賃金も就業規則で定められているので、しっかりチェックしてほしい」という。

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/laymul
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/laymul

休日に働いても割増賃金が付かないケース

  • 「また休日出勤か」
  • 「明日は休日出勤の代休だから休みなんだ」

同僚や家族などと、こんな何気ない会話をすることはありませんか。

ところが、同じ休日出勤でも割増賃金が付くケースと付かないケースがあります。この違いは、代休をとるのか振替休日をとるのかによるものです。「どちらでも同じだろう」と考える人が多いのですが、代休と振替休日では意味がまったく異なります。

また、知っているようで知らない有給休暇。正社員だけでなく、アルバイトやパートなども取れる働く人の権利です。

振替休日というのは、休日を労働日に、他の労働日を休日に交換することです。そして、この交換が事前に行われているものが振替休日です。振替休日の場合、休日に出勤したとしても、その日は労働日に振り替えられているため、休日出勤にはなりません。

休日の振替は、振替休日の規定を設け、それに基づき行う方法と、規定がない場合に、個別に労働者の同意を得て行う方法があります。

ただし、1週に1回または4週に4日の休日は確保されなくてはならず、休日を振り替えることによって、このルールが守られないとなれば、休日割増賃金が発生します。

代休をとっても「休日に働いた事実」は消えない

一方、代休とは、休日出勤をした後、その代償として他の労働日を休日にすることです。前もって休日と労働日が交換されているわけではないので、休日出勤をしたことに変わりはなく、休日労働としての割増賃金が支払われます。

割増賃金には、35%の割増が適用になる場合と25%が適用になる場合があります。

時間当たりの賃金が1500円で8時間労働をした場合、通常だと1万2000円ですが、35%割増だと1万6200円(1500円×1.35×8時間)、25%だと1万5000円(1500円×1.25×8時間)です。

月給制の場合の時給額は、「月の基本給÷1カ月の所定労働時間」で割り出します。

休日出勤の割増賃金が2種類あるワケ

この違いは、休日出勤した日が「法定休日」なのか「法定外休日」なのかによって起こります。法定休日とは、その日に労働者を働かせると法律違反になってしまう休日のことです。

労働基準法では、原則として、労働時間の限度を「1週40時間以内」かつ「1日8時間以内」とし、「1週に1日以上の休日」または「4週の間に4日以上の休日」を与えるものとしています。これらに違反すると、使用者に対して6カ月以下の懲役または30万円以下の罰が課せられます。

つまり、週1回の休日もしくは4週4回の休日のことを法定休日といいます。ちなみに、法定休日に休日労働を行うには使用者と労働者の間で「36協定」を締結する必要があります。

法定休日の出勤は賃金が35%割増

何曜日を法定休日とするかについては、法律による決まりはなく、就業規則等で定められていればそれに従います。就業規則に定めがなく、土日を休日とする会社の場合、土日いずれかに休日出勤をすれば、出勤しなかった休日が法定休日となります。

土日いずれも出勤していれば、暦週(日曜から土曜まで)のうちで最も後順に位置する土曜が法定休日となります(※)。ただし、1週間の始期について就業規則等に定めがあればそれに従います。

(※)「改正労働基準法に係る質疑応答」のQ10・A10

法定休日に出勤をした場合、35%以上の割増賃金を労働者に払うことが、労働基準法に定められています。もし、その日に8時間を超えて働いても時間外手当は付かず、35%の割増賃金としてカウントされるのみです。ただし、深夜帯(原則午後10時~午前5時)に働いた場合は、深夜労働割増25%がプラスされます。

たとえば、法定休日に時間当たり賃金1500円で8時間働き、そのうち1時間が深夜帯だったとすれば、(1500円×1.35×7時間)+(1500円×1.60×1時間)=1万6575円が1日の賃金となります。

平日8時間ずつ働き、土曜に出勤する場合は…

一方、法定外休日とは法定休日以外の休日のことです。法定外休日に出勤したとしても、労働基準法上、割増賃金の支払い義務はありません。しかし、「1週40時間以内」ルールは守らなくてはなりません。多くの会社が土日休みの週休2日制にしているのは、40時間ルールがあるためです。


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