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米大統領「NATOに1インチでも入り込む考え」許さない

【ワルシャワ=三井美奈】バイデン米大統領は26日、ポーランドの首都ワルシャワで演説し、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領について「この男は権力の座にとどまるべきではない」と強く非難した。強権政治から自由を守るための「長い戦いが待っている」と述べ、民主主義圏の結束を訴えた。

26日、ワルシャワで、ロシアのウクライナ侵攻について演説するバイデン米大統領(AP=共同)
26日、ワルシャワで、ロシアのウクライナ侵攻について演説するバイデン米大統領(AP=共同)

演説は4日間の訪欧を締めくくるもので、ワルシャワの旧王宮で行われた。

バイデン氏は東西冷戦中、ポーランドや東欧が自由を求めてソ連と闘った歴史を振り返り、ロシアの侵攻を受けるウクライナの抵抗と重ねた。ウクライナ国民に向け、「私たちは、あなた方とともにいる」と呼びかけた。冷戦終結から30年以上たった今も、世界各地で強権政治が台頭し、法の支配や民主主義に挑戦していると警告した。

北大西洋条約機構(NATO)軍によるウクライナ介入の可能性については、「米軍は、ロシアとの紛争に関わるために欧州に駐留するのではない。NATO同盟国を守るためだ」と述べ、改めて否定した。プーチン政権に対し、「NATO域内には1インチでも入り込もうと考えてはならない。われわれは(集団防衛義務という)神聖な責務を負う」と牽制(けんせい)した。

ウクライナから脱出した難民をめぐり、バイデン氏はポーランドの支援体制を称賛。「すべての民主主義国が支援の責任を負う」と呼びかけ、米国は10万人を受け入れる用意があると述べた。「プーチンは残忍な手を使ったが、この戦争は戦略的に失敗だったことは明らかだ」とも述べた。

米ホワイトハウス当局者は演説後、バイデン氏の発言はロシアに政権交代を迫ったものではないと主張。「プーチン政権による隣国への権力行使は容認できないという意味だ」と釈明した。バイデン氏は26日、演説に先立ちウクライナ難民の受け入れ施設を視察した際、プーチン氏は「虐殺者」だと批判していた。

演説と前後して、ポーランド国境に近いウクライナ西部リビウでは、石油関連施設などへのミサイル攻撃があった。


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