個別株をあえて買う必要なし
たぱぞうさん
そうですね。ほとんど桶井さんと同じ考えで、私も投資信託がいいと思いますね。投資信託を売買するときは大きなタイムラグが生じます。もともと株価の自律的な変動を利用する「うねり取り」に全く適していませんから、そういう意味でも、積み立てをメインにするなら投資信託でしていくのがいいと思います。また桶井さんがおっしゃっていたようにETFなら配当金の税金の関係もあるので、やはり投資信託1本でやるのがいいと思いますね。よく分散投資ということが言われます。もちろん分散投資は大事なんですけど、それは資産が増えて行ってから考えることかなと思います。
桶井さん
REIT(リート=不動産投資信託)は短期的な目線で言えば、これから上昇していくと思います。不動産のような現物(実物)資産はインフレ期に強いといわれていますから。高配当ですので魅力を感じていて、私も持っています。ただ、これから投資を始めようとしている人にとっては、そんなに価格の成長を期待できるものではないのかなと思っていますので、あえて投資対象に選ばなくてもいいように感じます。
個別株は私も60銘柄をほど持っていますが、これも忙しい会社員があえて手を出す必要はないように思います。個別株を買うためには銘柄分析が欠かせません。最低年に1回は決算資料に目を通す必要があります。損切りや利確のタイミングも考えなければならず、煩わしさがあります。
投資信託を土台にしながら、トッピングとして投資信託にないようなものを取り入れる。例えば、投資信託より株価成長が見込める個別株であるとか、利回りがとてもいい銘柄の個別株ですとか、あえてそういう個別株を活用するというならそれでもいいと思います。ただ、そういう見込みがないなら、あえて投資信託ほどパフォーマンスが良くない個別株を持つ意味は全くないと思います。
たぱぞうさん
はい。私もそれは同感です。
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※この5回の対談のなかで具体的な銘柄および各種投資法に言及していますが、投資に関するあらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願いいたします。ご自身の資産運用などにおいて損害が発生した場合、SankeiBiz編集部並びに対談に登場するたぱぞう、桶井道の両氏は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
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