• 日経平均27819.33-180.63
  • ドル円134.99135.02

「あの人には注意したほうがいい」部下をメンタル不調に追い込むヤバい上司がよく使う言葉3つ

PRESIDENT Online

常に自分の状態を把握しておく

対策は、まず自分の心身の状況を把握し、キャパオーバーになっていないか常に気を付けておくことです。このタイプの上司は、悪気があって言っているわけではないので、相手を変えるのは難しい。自分の受け止め方を変えるしかありません。

常に、自分がどれくらいストレスを感じているかを把握し、いつアクセルを踏み、いつブレーキを踏むのか、自分で判断しましょう。

その判断基準となるのが「食べる」「寝る」「遊ぶ」の3つです。食欲が湧かない、反対に過食になっている、夜になっても全然寝つけない、眠りが浅くて夜中に目が覚めてしまう、遊びに行く気がしない、または遊びに行っても全然楽しくない、普段の状態と比べて、そういった変化が起きていると感じたときは、ブレーキを踏むべきときです。

上司が想像力欠如型の場合は、決して励ましの言葉に流されず、自分の体調を優先させてください。この手の上司は熱心で真面目な人が多いので、自分で行動を起こさないと、休むことすら難しくなります。「期待には応えられそうにありません。ちょっと体調が悪いので休ませてください」と伝えないと、ますます調子が悪くなってしまいます。すでに体調をくずして仕事に影響が出ているなら、躊躇なく精神科や心療内科の扉を叩いてください。

人間関係のトラブルに巻き込まれてしまう

(3)「あの人には注意したほうがいい」

社内の人間関係には、派閥があったり、裏ボス的な存在がいたり、ぱっと見ただけではわからないことがたくさんあります。そこで身近な上司から「あの人には注意したほうがいい」と教えてもらえると、確かに助かることも多いでしょう。

しかし、よくよく聞いてみると、単に噂好きだったり、ライバルの評判を落とそうとしているだけだったり、自分の派閥に引き込もうとしているだけだったりといった理由でそうした情報を伝えている人も少なくないようです。

まったく悪気がなく、親切心から言っているだけのこともあるかもしれません。しかし、それをあまり真に受けてしまうと、あなた自身もそうした派閥の一員と取られたり、一緒に悪口を言っているかのように見られ、職場での立場が悪くなる可能性もあります。社内の人間関係を複雑にしてしまい、トラブルに巻き込まれることもありますし、ストレスを生んでしまいます。

耳打ちにはノーリアクションで

こうした上司に対処するには、興味のないふりをするのが一番です。上司が部下のあなたに求めているのは「そうなんですか。知りませんでした」「教えてもらってありがとうございます」といったリアクションです。「相手が知らないことを教えてあげた」という優越感や、「感謝してもらえた」という満足感がほしいのです。ですから、相手に肩透かしをくらわせるぐらいに、関心を見せないでいるのがよいです。

上司が話し始めても、パソコンの画面から視線を離さず作業を続けたり、スマホを見たりしながら、「へえ、そうなんですね」ぐらいの反応にとどめておきます。期待していたリアクションがないことがわかれば、相手もいずれ、「打っても響かないやつだな。こういった話をしても意味がないな」とあきらめるでしょう。

3つのタイプの上司を紹介しました。いずれも悪気はなく、一見いい上司に見えますが、うまく対応しないとストレスの源になり、自分の心身の健康を損なうことにもなりかねません。また、こうした上司は仕事ができる人であることも多く、部下から指摘して行動を変えてもらうのも難しいでしょう。ですから、いかに自分が防御力を高めて、うまく立ち振る舞うかといった発想が大事になります。ぜひ参考にして、メンタルヘルスの不調に追い込まれることのないよう、気を付けていただきたいと思います。(産業医・精神科医 井上 智介 構成=池田純子)

井上 智介(いのうえ・ともすけ) 産業医・精神科医。島根大学医学部を卒業後、様々な病院で内科・外科・救急科・皮膚科など、多岐の分野にわたるプライマリケアを学び、2年間の臨床研修を修了。その後は、産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医として毎月約30社を訪問。精神科医・健診医としての経験も活かし、健康障害や労災を未然に防ぐべく活動している。また、精神科医として大阪府内のクリニックにも勤務。


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)