ロシア財務省は3月31日、4月4日に償還期限を迎える20億ドル(約2400億円)のドル建て国債のうち72・4%を自国通貨ルーブルで買い戻したと明らかにした。3月31日が期限となっていたドル建て国債については、利子などの支払いを完全に履行したと発表した。ロイター通信が報じた。
/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/6KTB4JBGZRNTVPUWGBS5SVWMGI.jpg)
ロシアは欧米や日本の経済制裁で外貨準備の半分程度を活用できなくなっている。外貨の流出抑制とルーブル相場の下落を防ぐために、ルーブルによる国債買い戻し方針を表明していた。主にロシア国内の国債保有者が買い戻しに応じたとみられ、現段階ではデフォルト(債務不履行)は回避したもようだ。
ロシア財務省によると、国債保有者は額面金額に利息を加えた計1244億ルーブルを受け取った。ロイターは関係者の話として、残る約5億ドル分は4月4日にドルで支払われる予定と報じた。(共同)