日銀が1日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)によると、中小企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は全産業でマイナス6となり、前回令和3年12月調査から3ポイント低下した。悪化は1年9カ月ぶり。3カ月先の景況感を示す先行きは2ポイント低いマイナス8を見込んだ。
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製造業の景況感は3ポイント悪化のマイナス4。原材料高の影響を受けた鉄鋼や化学、紙・パルプの下落が目立った。非製造業は3ポイント下落のマイナス6。新型コロナウイルスのオミクロン株の拡大で打撃を受けた業種の悪化が目立ち、宿泊・飲食サービスは30ポイント低下のマイナス66だった。
物価高の持続に対する懸念が根強く、先行きは製造業が1ポイント悪化のマイナス5を見込み、非製造業が4ポイント悪化のマイナス10を見込んだ。