データベースシステムエンジニアの仕事とは? 向いている人の特徴や転職での目指し方

    はじめに

    「データベースシステムエンジニア」という職業は、あまり聞きなれないという方も多いかもしれません。簡単にいうと、世の中にあふれるデータベースを構築しているのがデータベースシステムエンジニアです。昨今の情報化社会においてデータベースシステムエンジニアの仕事はなくてはならないもの。そんなデータベースシステムエンジニアについて、仕事の内容からキャリアパスなど詳しく解説していきます。

    データベースシステムエンジニアとは?

    ※画像はイメージです(Getty Images)
    ※画像はイメージです(Getty Images)

    データベースシステムエンジニアとは、冒頭で触れた通り、簡単にいうと「データベースを構築するシステムエンジニア」のことを指します。企業や団体が持つデータベースをもとに、マーケティングや商品開発などさまざまなことに活かせるよう、情報をデーターベース化する役割を担っています。

    基本的には、データベースシステムエンジニアとしての技術を磨きつつ、大体の人が「自分の得意分野」をもって仕事をしていることが多い傾向があります。あるジャンルに特化することで専門性を高めたり、仕事の定着率を上げたりすることが目的です。

    システムエンジニアというと、1人で仕事ができることが多いイメージがあるかもしれませんが、データベースシステムエンジニアの場合は1人で作り上げる場合もありますし、会社の方針やデータベースの規模によってはチームで作り上げる場合もあります。案件によってはチームワークやコミュニケーションスキルも必要とされる仕事です。

    データベースシステムエンジニアの仕事内容

    データベースシステムエンジニアの仕事は大きく分けて3つに分類できます。

    1. クライアントの要望に合わせてデータベースを作ること
    2. 作ったデータベースを最適なサーバーにのせ、安全に保管すること
    3. データベースの定期的なメンテナンス・障害発生時の対応

    まずは、クライアントがどのような要件のデータベースが欲しいかニーズをつかみ、正しくデータベースを構築することが求められます。それが完成したら、次はそのデータベースを企業が活用できるよう、最適なサーバーにのせセキュリティ面なども考慮しつつ保管することが求められます。

    その後、長期的に考えてデータベースを使用していくにあたって、定期的にメンテナンスを行ったり、障害が発生したときの対応を担ったりします。このように、データベースシステムエンジニアの仕事は、技術的なものだけではなく「クライアントのニーズの把握」「データベースの保守」「継続的なメンテナンスや障害対応」など長期的な仕事が求められます。

    データベースシステムエンジニアの将来性

    どのような商品やサービスを開発するにしても、それに関するデータベースは欠かせません。今まで紙で管理していたものもこれからは全てデータベース化していくことが想定されます。そのため、データベース自体の需要は増す一方だといえます。

    そのような将来を鑑みると、データベースシステムエンジニアの将来的なニーズはかなり高いといえます。専門性の高い仕事であり、誰でもできるというわけでもありませんから、データベースシステムエンジニアとして実力をつけていくとかなり重宝される人材となるでしょう。

    現状では既にビッグデータなどの大きなデータベースが存在し、新たなデータベースの構築についての需要は減少していく一方とも言われていますが、その中から「クライアントが欲しいデータのみを抽出し、独自のデータベースを作り上げる」という作業は、専門的な知識を持ったデータベースシステムエンジニアの存在が必要です。

    データベースシステムエンジニアに求められるスキル・資格

    データベースシステムエンジニアに求められるスキルは、主に以下のようなものがあります。

    • 基本的なデータベース構築に関するスキル
    • データベース活用に関する企業側の業務に関する知識
    • 提案力・コミュニケーションスキル

    従来のデータベースシステムエンジニアは、クライアントの要望のままにデータベースを作成・保守することが多くなっていましたが、現在ではそれに加え、専門的な知識を持っている人間ならではの提案が求められます。そのためには、企業がどのようにそのデータベースを使いたいのか、どのような検索システムや保管方法がそのクライアントに適しているのかを分析しなければならないため、コミュニケーションスキルも欠かせません。

    データベースシステムエンジニアとして働いていくには、以下のような資格の取得がおすすめです。すでにエンジニアとして働いている人は取得している方も多いでしょうが、参考にしてください。

    • 基本情報技術者試験
    • データベーススペシャリスト試験
    • ORACLE MASTER
    • MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)

    データベースシステムエンジニアに向いている人

    データベースシステムエンジニアの仕事は、専門性が高く常に新しいシステムが導入されていく世界です。そのため、以下のような特徴がある人に向いているといえます。

    • 緻密な作業ができる人
    • 新しいことに挑戦することを恐れない人
    • 日頃から「ここがこうならもっと便利だな」など意識している人
    • 最新技術などを勉強し続けられる人

    システムの技術というのは、どんどん更新されていきます。データベースシステムエンジニアの仕事も例外ではありません。新しい技術が導入されたら、それについて勉強し習得していく必要があります。

    新しいことへの挑戦が常に待っている仕事といっても過言ではありません。また、クライアントニーズに応えるためにも日頃から「こうなると便利だ」などとユーザー目線で考えることができることも大切です。

    データベースシステムエンジニアのキャリアパス

    データベースシステムエンジニアのキャリアパスとしては、以下のようなものがあります。

    1.その部門でPL(プロジェクトリーダー)やPM(プロジェクトマネージャー)になる

    一般的に多いのが、この流れです。ワーカから、システムエンジニアを取りまとめ、指導なども行うPL、プロジェクトの責任者であるPMになるという昇格の仕方が多い傾向にあります。

    2.データベースサイエンティストになる

    データベースサイエンティストとは、既にあるデータベースを使って新しい活用システムの構築を提案したり、使用方法の改善を提案したりする仕事です。培ってきたデータベース構築の知識を活かし、どのように活用することができるかを提案していく仕事です。

    3.データベースコンサルタントになる

    データベースサイエンティストと似ていますが主に「データベースを使ってどのような企業の運用を考えるか」をクライアントと一緒に考え、業務の効率化や新しいサービスの創出などを支援する仕事です。ニーズの把握も必要なためコミュニケーションスキルや提案力は必須となります。

    4.フリーランスとして仕事を受注する

    ある程度実力を付けたら、フリーランスとして仕事を受注するという手もあります。独立して仕事をすることで、極端に言ってしまえば受注の金額は自分次第で決められるわけですから、年収アップの可能性も十分あります。

    データベースシステムエンジニアへの転職を目指す方法

    ※画像はイメージです(Getty Images)
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    データベースシステムエンジニアへの転職を目指すには、2つのルートがあります。1つ目は「システムエンジニアとして働きながら、データベースへの専門性を高め、データベースシステムエンジニアに転向する」ということです。

    もう1つはデータベースシステムエンジニアに必要な資格試験に挑戦し、実力をつけてから「データベースシステムエンジニアとして転職する」方法です。一般的には、1つ目の方法の方が現実的ではありますが、データベースシステムエンジニアになるまでの道のりが長い傾向にあります。

    その分、2つ目は働き出しからデータベースシステムエンジニアとして働くことができます。ただし、全くの未経験でこれらの試験を簡単にパスすることは難しいので、勉強量はある程度確保しなければなりません。

    どちらも一長一短ありますが「下積みを積んでからなりたい」のか「独学で学んででもすぐにデータベースシステムエンジニアになりたいのか」自分自身のタイプや希望によってルートを選ぶと良いでしょう。

    まとめ

    データベースシステムエンジニアの仕事は、大きなデータベースが構築されてきた昨今では「データベースを新たに1から作る」というよりも「既にあるデータベースからそのクライアント企業に必要なものだけを抽出したデータベースを作る」という仕事に変わってきています。そのため、ニーズの把握や活用方法の提案などシステム面以外のスキルも必要です。

    データベースシステムエンジニアを目指す場合には、その点もイメージしながら転職活動していきましょう。


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