【北京=三塚聖平】中国メディアは2日、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟(もう・ばんしゅう)・副会長兼最高財務責任者(CFO)が、新たに「輪番会長」のメンバーになったと報じた。孟氏は、華為創業者の任正非(にん・せいひ)氏の娘で、後継者の有力候補の一人とみられている。
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華為は、副会長の3人が半年交代で輪番会長を担当し、その間、全社の指揮を執る経営体制を採用している。中国誌の財新(電子版)によると、孟氏は来年4~9月に初めて輪番会長の職務を担当するという。今後は、経営全般への関与を増すことになる。
孟氏は2018年12月にカナダで拘束されて米国で起訴されたが、昨年9月に司法取引が成立して帰国していた。華為は、米政府が同社への半導体輸出を禁じたことでスマートフォン事業が打撃を受け、立て直しが課題となっている。