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3回目ワクチン、伸び悩み懸念 意義問う声も

新型コロナウイルスの感染者数が下げ止まり傾向にある中、若年層を中心にワクチンの3回目接種の伸び悩みが懸念されている。オミクロン株感染で重症化しにくいとされる世代には、副反応の懸念に比べ明確なメリットが見いだしにくいという側面もある。政府は3回目接種の立ち遅れを教訓に4回目の準備開始を早期に決めたが、短期間で接種回数を重ねることに有識者から「接種の意義」を問う声も上がり始めた。

「1、2回目と比べて要望が弱く、予約がなかなか埋まらない。5~11歳の1、2回目接種も同様の認識だ」。3月24日の厚生労働省ワクチン分科会で釜萢(かまやち)敏・日本医師会常任理事は接種の現状をこう説明した。

政府の公表データでは、1、2回目接種では昨年6~9月に連日のように1日100万回を超え、最高は170万回。3回目接種での最高は115万回で、100万回を超える日は金曜と土曜に集中している。

一定頻度で生じる発熱などの接種後の体調悪化に備え、翌日が休みのタイミングに合わせる傾向が浮かび上がる。3回目接種率は65歳以上で8割を超えたが、全年代では4割程度にとどまっているのが現状だ。

若年層の肺炎が特徴だった昨夏のデルタ株感染と比べ、重症化しにくいことが影響しているとみられる。今後の変異株流行やその場合のワクチンの効き目などが不透明なことも二の足を踏む要因になっているとの見方がある。

「蔓延(まんえん)防止等重点措置の解除で安心し、ワクチンを打たなくても大丈夫だと思うことも理解できる。ただ、現状は流行の半ば。社会経済活動の本格再開に感染の抑制は欠かせない」。東京医科大の濱田篤郎特任教授は接種率の向上による早期収束の必要性を強調する。現状の感染者数は1週間平均で約4万6000人。昨夏の第5波でのピーク(約2万6000人)を上回り、下げ止まりもみられる。

米国の研究では、オミクロン株に対するモデルナ製ワクチンの感染予防効果は2回接種後に4割程度。半年~9カ月後には約1割まで低下するが、3回目で7割程度に上昇すると報告されている。国内外の試験でも、3回目接種後にオミクロン株の中和抗体の顕著な増加が確認されている。


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