米、台湾両政府の高官は3月31日、米首都ワシントンで会談し、国連や国際機関での台湾の参加機会拡大に向け協議した。米国務省が1日発表した。台湾参加を阻止するために外交圧力を強める中国をけん制する狙いがあるとみられる。台湾は1971年の中国の国連加盟を受け国連から追放され、その他の国際機関からも排除されている。
ブリンケン米国務長官は昨年10月、国連加盟国に対し台湾の国連専門機関などへの参加支持を呼び掛ける声明を発表。民主主義の価値観を共有する台湾の参加実現に向け後押しを続ける構え。中国の反発は必至だ。
米側はシソン国務次官補(国際機関担当)、台湾側は駐米代表部に相当する台北駐米経済文化代表処の蕭美琴代表が参加した。(共同)