アルゼンチンが英領フォークランド(スペイン語名マルビナス)諸島に侵攻、敗北したフォークランド紛争の開戦から40年を迎えた2日、首都ブエノスアイレスで政府の追悼式典が開かれた。フェルナンデス大統領は演説でロシアのウクライナ侵攻に触れ「主権争いについては平和的交渉による解決を探る」と強調した。
フェルナンデス氏は「マルビナス諸島は過去も現在も未来もアルゼンチンの領土だ」と改めて領有権を主張。アルゼンチンと英国が交渉して解決するよう求めた1965年の国連総会決議に従うよう「英国に要求する」と述べた。
フォークランド紛争は82年4月2日、軍事政権下のアルゼンチンが同諸島に侵攻して勃発。74日にわたる戦闘でアルゼンチン側約650人と英側約260人が戦死し、軍事力で上回る英側が勝利した。(共同)