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目標貯蓄額は? 証券会社の選び方は?「これが最適解」 たぱぞう×おけいどんFIRE対談(4)

いわゆる「4%ルール」という考え方が広がりつつある。資産の4%にあたる金額で年間の支出を全て賄うことができれば、生涯にわたって資産を枯渇させることなく生活ができるというものだ。「トリニティ・スタディ」とも呼ばれる。経済的な自立と早期退職を実現し、お金のために働く生活から解放される「FIRE」(ファイア)達成の目安とされるが、FIREを実現した人気投資ブロガーのたぱぞうさんと、投資家兼コラムニストのおけいどんこと桶井道さん(48)はどう考えるのか。全5回の対談で4回目となる今回は、証券会社の選び方や貯蓄目標額の設定の仕方など資産形成について幅広く語ってもらった。

1日500円の節約で「老後2000万円問題は解決する」 たぱぞう×おけいどんFIRE対談(1)

「危機は資産増やす好機」投資始めるなら“投信”一択 たぱぞう×おけいどんFIRE対談(2)

初心者にオススメ「ほったらかし投資」テッパン3銘柄 たぱぞう×おけいどんFIRE対談(3)

資産の4%にあたる金額で年間の支出を全て賄うことができれば、生涯にわたって資産を枯渇させることなく生活ができるとされる(Getty Images)※画像はイメージです
資産の4%にあたる金額で年間の支出を全て賄うことができれば、生涯にわたって資産を枯渇させることなく生活ができるとされる(Getty Images)※画像はイメージです

楽天証券のポイント還元率“改悪”に思う

桶井さん

初心者の方が投資を始めようとする場合、まずどの証券会社を選べばいいのかということになりますが、たぱぞうさんはどう思われますか。

たぱぞうさん

私の場合は、ポイント還元率や手数料の見直しといった証券会社の方針転換によって、自分の投資が左右されるのが嫌なので、特定の証券会社に偏らないようオンライン証券に関してはSBI証券、楽天証券、マネックス証券の大手3社にそれぞれ口座を保有しています。一つの証券会社しか選ばず、そこに全てをゆだねるというのは、何らかの形で弱みが出てくるように思うからです。ただ、これは投資の本筋ではなく、どちらかと言うと心の問題の方が大きいように感じますね。

桶井さん

確かに、オンライン証券ではその3社ですね。日本株がメインなら中でも楽天証券がいいように思います。楽天証券に口座を開設すると、日本経済新聞が提供するビジネスデータベースサービス「日経テレコン」を無料で利用できるのも大きいです。日経新聞の記事を無料で読めるわけですから。楽天証券はUI(ユーザーインターフェース)も初心者の方に使いやすいように思います。ただ、最近はポイント還元率の改悪が少し話題になっていました。

たぱぞうさん

そうですね。楽天グループは携帯電話事業の先行投資のコストがかさみ、グループ本体の決算があまり芳しくありませんでした。一方楽天証券は個人の消費者向けたリテール(小売り・小口取引)でシェアを拡大する方向でポイントの還元率を高めていたのだと思います。

投資信託の保有残高やクレジットカードを利用した積み立てでポイントを付与するサービスは楽天証券が始めたのですね。ですが、リテールではなかなか儲からないので、もうこのくらいのポイント還元率でもいいでしょう、となったのかもしれません。

このポイント還元率の見直しに腹を立てて別の証券会社に乗り換えるという人もいるようですが、私は、使い慣れた証券会社があるならそのままその証券会社で積み上げていくのがいいと思いますね。

優先すべきはポイントより「使いやすさ」

桶井さん

はい。例えば、マネックス証券が楽天証券より何か良い条件を提示したとして、その都度、乗り換えるのかってことですよね。SBI証券は「償還乗換え優遇」というキャンペーンも打ち出していますが、個人的にはたびたび証券会社を乗り換えるのは煩わしいなと思います。私ならポイントの還元よりも使いやすさを優先します。

今、16カ国と地域に投資しています。取引所ベースでは日本、米国、シンガポール、ベトナムの4カ国になります。ならば取り扱う国の数が多いSBI証券をメインに据えよう、とかそういう選び方ですね。ほかにも証券会社数社で口座を開設しています。例えば、SMBC日興証券で日本国債を保有しています。

たぱぞうさん

私は法人に関しては楽天証券とSBI証券に均等で資金を入れるようにしています。2社とも銀行さんとの連携が優れているからです。個人でやるなら米国株情報が手厚いのはマネックス証券ですね。私ならこの3社にそれぞれ口座を持つことをオススメします。オンライン証券大手3社の中でも、米国株の情報が特に手厚いのはマネックス証券ですね。米国株ならマネックス証券もいいと思います。

桶井さん

そうですね。投資家によって投資先は異なるでしょうけど、米国株がメインであれば、マネックス証券の「銘柄スカウター米国株」は大変使いやすいので、私もオススメだと思います。売上高や営業利益などの重要な業績が過去10期以上にわたってグラフで表示されますし、3カ月ごとの四半期業績の推移も確認できます。

ただ、私は、初心者の方が複数の会社を利用するのはデメリットもあり、1社だけを利用されるのが良いように思います。たぱぞうさんは税金についても大変お詳しいので全く問題ありませんが、初心者の方はまだ税金に明るくありません。複数の口座を持っていて、一方では利益が出て、一方では損失が生じた場合、損益通算をするためには確定申告をしなければならなかったりします。初心者の方が3社で資産を管理するのは難しいのではないかと。複数の証券会社に口座を開設するメリットとデメリットもあるように思います。

繰り返しになりますが、証券会社はポイント還元率よりも、使いやすさを優先して選ぶべきかなと。選んだ結果、どっちでもいいという場合に、今度はポイントの還元率で選べばいいのかなと思います。ポイントで振り回されるのは投資の本質ではないですからね。


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