伊丹空港で外来種アリ繁殖

    アルゼンチンアリ(兵庫県伊丹市提供)
    アルゼンチンアリ(兵庫県伊丹市提供)

    兵庫県伊丹市は5日、特定外来生物に指定されている南米原産のアルゼンチンアリが大阪(伊丹)空港で繁殖していたと明らかにした。既に駆除のため薬剤を散布し、利用者や空港の機材などに被害はないという。

    伊丹空港を運営する関西エアポートや市によると、2月末に滑走路の南西にある制限区域内で1万匹以上が見つかった。防草シートの下などで繁殖し、機械室など屋内でも大量の死骸があった。利用者が訪れる区域への拡散はなかった。

    アルゼンチンアリは茶色で体長約2・5ミリ。繁殖力が強く、暖かいところを好む。毒はなく人体に影響はないが、死骸が乾燥するとほこりなどと同様に発火源になる可能性がある。

    昨年12月、空港に隣接する伊丹市昆虫館(同市)の関連施設の鉢などで繁殖していることが分かり、県などが拡散状況を調査していた。


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