地方銀行8行などのATMが停止した3月下旬のシステム障害で、基幹システムの運用を担うIT会社「キンドリルジャパン」(東京)は5日、障害は拠点のデータセンターで各行のサーバーをつなぐ電源機器の故障が原因だったと発表した。
同社などによると、故障は3月26日午前に発生したが、予備電源に直ちに切り替わらなかった。正午前に電源は復旧したが、確認作業などに手間取り、地銀各行の全面的なシステム再開は翌27日にずれ込んだ。今後、再発防止策を定める。
障害で十六銀行(岐阜市)や百十四銀行(高松市)など共通の基幹システムを利用する8行のほかローソン銀行でATMなどの利用ができなくなり、キャッシュカードや通帳が取り込まれるトラブルも起きた。金融庁は各行に対し、銀行法に基づく報告命令を出した。