――1日付で社長執行役員に就任した
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「今年度は現行の『中期経営計画2022』の仕上げの年。企業規模の割に事業が多様化しているので4~6月は各部門長と対話しながらやるべきことを把握し、7月以降に次期中計の本格検討に入る」
――現在の中計を振り返ると
「『成長への土台作り』と位置付けており、経営の合理化は進んだ。最たるものはプリンター事業で令和2年度上半期は新型コロナウイルス禍で赤字だったが、それ以降は構造改革効果で黒字を継続。一方で成長はどうかというと、まだ数字になって表れていない。モメンタム(勢い)が弱いのでドライブ(加速)する。コロナ禍、半導体不足、流通の混乱と理由はいくつかあるが、計画より遅れている」
――そうした中での登板となった
「トップライン(売り上げ)を上げていく勢い、パワーが弱いので、営業・マーケティングや商品企画を通じて新規開拓に取り組んできた私の出番となった。だからトップラインを上げ、『成長へ舵を切る(3カ)年』と位置付けられている次期中計を、先頭に立って引っ張っていく」
――そのために社員に伝えることは
「先輩からの教えがあって今の私がある。いただいた言葉から学んだことを付加して若い人たちに伝えることも重要な仕事と考えている。そうすることで活気、前向き、チャレンジする社員が増えていくと期待している」(松岡健夫、写真も)
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もり・たかひろ 明大経営卒。昭和63年OKI入社。平成29年沖データ取締役。常務執行役員を経て令和2年社長兼OKI執行役員。4年4月からOKI社長執行役員。神奈川県出身。