フランスのオランド前大統領は、在任中にロシアのプーチン大統領と協議した経験を踏まえ「彼はうそをつくのが習慣だ」と明言した。フランス紙ルモンドが5日、インタビューを報じた。プーチン氏と対話するということは「口に出すことは実行せず、したいことは口に出さないと知りながら何時間も話を聞くことだ」と説明した。
オランド氏は2014年に勃発したウクライナ東部の親ロシア派武装勢力とウクライナ軍の戦闘を巡り、ドイツのメルケル前首相と共にウクライナとロシアの調停役を務め、ミンスク合意をまとめた。当時、プーチン氏がオランド氏に対し、親ロ派勢力の指導者について知らないふりをしたと明らかにした。
マクロン大統領が、ウクライナ侵攻などを巡りプーチン氏との対話を継続していることについて「経路を保つことは責められることではないが対話のための対話は意味がない」と指摘。プーチン氏の今の目的は「気晴らしと時間稼ぎだけだ」との見方を示した。(共同)