石油の主要消費国でつくる国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は6日、加盟国が連携して1億2千万バレル規模の石油備蓄を協調放出する準備を進めていると明かした。米国が6千万バレル分を負担する。日本や欧州各国などの分担量は近く公表される見通し。
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ウクライナ侵攻により経済制裁を受けるロシアからの輸出停滞による供給不安を解消し、価格高騰を抑えるのが狙い。協調放出はウクライナ侵攻後2度目で、前回を上回る規模となる。
バイデン米大統領は3月31日、米国が石油備蓄から今後6カ月間に1日当たり100万バレルを追加放出すると表明していた。米国の放出量の総量は過去最大級の1億8千万バレル規模。欧米メディアによると、このうち6千万バレル規模を協調放出分とする。米国とIEA加盟国とを合わせた総計で2億4千万バレル規模になる。(共同)