NHKは7日、テレビを持たない人や見ない人にインターネットを通じて番組や情報を提供する実証実験について、全国の約3千人を対象に22日~5月7日に行うと発表した。メディア環境が変わる中、ネット時代の公共放送の意義や役割を確認するためとしている。
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対象者には専用ニュースアプリを提供するなどし、特定のニュースを巡るネット上の意見の「偏り」が分かるようにする機能や、旅行先などでスマートフォンの位置情報に連動して番組や映像を再生できる機能を体験してもらう。NHKは利用状況やアンケート結果を分析し、9~12月に2回目の実験を実施。今後のサービスに生かすという。
伊藤浩理事は「ネットから主に情報をとっている方にNHKがどう貢献するかは、大事なことだと思っている」と述べた。実証実験は昨夏、総務省がNHKに要請。NHKは令和4年度予算に費用を計上していた。